音楽

2023-06-03 今日の三曲

今日聴いていた曲の中で印象的だったものを三曲紹介する。 ☆ www.youtube.com まずは、バディ・ホリー。正直50年代のロックンロールにはかなり疎いのだが、今日思い切って彼のアルバムを聴いてみたらかなり良かった。 この時代に特有の録音状態もあって、シ…

2022-12-10 あいむあらいぶなういぇ

『ぼっち・ざ・ろっく!』最新のOPが今まで一番好き。『Distortion!!』を超えるものが出てくると思ってなかったから、すごく嬉しい。毎日大事に聞いてる。 サビの進行とメロディーがすごく晴れやかで気持ちいい。曲全体の話として、各楽器の演奏がコンパクト…

2022-12-09 シロップ見てきたよ

タイトルにある通り、シロップのライブを見てきた。 超簡単にレポートを書いておく。 到着するまで 今回の会場は横浜のZepp。東京駅で上野東京ラインに乗って横浜駅まで行き、そこから会場まで歩いた。横浜にライブを見に行くのが初体験だったので、中々新鮮…

Beat Happening - Beat Happening (1985)

「お前のやりたいようにやればいいんじゃね?」 まずジャケットがいい味出してる。猫もどきの変な生物がロケットに乗ってどこかへ飛んでいくこの絵は、ちょっとかわいい。それでいて、ロケットに書かれた「U.S.A.」のロゴが少し皮肉っぽくもある。左上にある…

The Jesus and Mary Chain - Psychocandy (1985)

第二次性徴のころ、私はやや特殊な性的嗜好に傾倒し始めた。きっかけは、子供でも知っているような有名なアニメの作品であったはずだ。芽生えた小さくも確かな欲望は、私をインターネットへと駆り立てる。私は、検索エンジンを利用して、自分の嗜好する表現…

ぱぱぼっくす - 僕のものになれ (2008)

このバンドについて、OKMusicの紹介文がなかなか味わい深いので、まずはそちらを引用してみる。 関西を拠点に活動するアングラ系ほのぼのポップ・ユニット。現メンバーは、さわだともこ(vo&g)、たるたにさとし(g&cho)、はしもとけいこ(dr&cho)。渚にて…

Daniel Johnston - YIP JUMP MUSIC (1983)

世の中はどうしようもできないことだらけで、それを何とかしようと足掻いてみても、大体はただの空回りに終わる。やっているうち、真面目な態度を貫こうとするのもアホらしくなってきて、あえてジャンクなものに触れたくなる。YouTuberが強い言葉を場面の切…

The Shaggs - Philosophy Of The World (1969)

カート・コバーンやフランク・ザッパが紹介していたこともあり、このシャッグスというバンドは、楽器素人による前衛的な音楽(ジャンルとしてアウトサイダー・ミュージックと呼ばれることもあるらしい)の中でも特にカルト的な人気を誇る。 M-1「Philosophy …

Claudio Rocchi - Volo Magico N.1 (1971)

本質的には「ディグ」ること自体にそんなに関心はないというか、むしろ自分のことを、知らない世界を見ることは結局面倒くさく感じるタイプだと思う。のだけど、たまには、敢えて意識的に知らない世界を覗きに行きたくなる日もある。 今日の昼、(昨日レビュ…

Virgin Insanity - Illusions Of The Maintenance Man (1971)

イエスかノーかはっきりと分かれるバンドだろう。 M-1「Don't Get Down」を聞けば分かる。この曲を構成している要素は、ボーカルのボブ・ロングの歌声と、スリーコードを簡単に弾いただけのギターと、単純かつ不安定なエイトビートのドラムである。本当にた…

Teenage Fanclub - Bandwagonesque (1991)

「ティーンエイジ・ファンクラブ」。この言葉にはどこか甘美的な響きを覚える。 彼らの音楽には、「これ」と言った捉えどころがない。良く言えば普遍的、悪く言えばありきたり。大体どの曲も、ミドルテンポで大味なポップロックソング。それはある意味パワー…

Galaxie 500 - Fourth of July

www.youtube.com 犬用のビスケットに詩を書いてみたが君の犬はそれに目を向けてくれなかっただから酒でも飲みながらエンパイア・ステート・ビルを眺めてみたのだがニッケルほどのとても小さなものにしか見えなかった たとえダメなままであろうとも僕はここを…

2021-05-17 Happy Talking

このところずっと、グループでの議論とそれに向けた個人作業で、てんてこまいになっている。自分の自由意志とは別の次元からの働きによって、常にグループワークに精神と身体が束縛されているような状態だ。 単純な作業量の意味でも楽ではないのだが、それ以…

THE BLUE HEARTS - TRAIN-TRAIN (1988)

ブルーハーツ初期三部作を締めくくる作品に当たる。「終わらない歌」の詩に端的に集約されているように、彼らは1stアルバム『THE BLUE HEARTS』において「全てのクズ共のため」のパンクロックを歌った。その音楽は「弱者」のための「やさしい」歌として、当…

The Doors - The Doors (1967)

有名な作品だけど、最近になってちゃんと初めて聞いて、そして衝撃を受けた。67年当時の彼らは、如何なる論理をもってこのような音を鳴らしていたのか。暗くて薄汚れていて、でもそこには確かな美学もあって、そして何よりアツい。 夜、ソファとテレビの置か…

ART-SCHOOL - MEAN STREET (2001)

サウンド面では90年代のUSインディー/オルタナのバンドの楽曲から直接的に引用しながらも、歌詞やタイトルの面では映画や文学作品からの影響を伺わせる。とは言え、全てがオマージュばかりで構成されているわけではなく、そこには確かなオリジナリティもあ…

Galaxie 500 - On Fire (1989)

あなたが毎日の生活に疲れ切ってとても耐えられない気分になったら、静かに目を閉じてこの作品を聞いてほしい。気持ちが、ほんの少しだけましになるかもしれない。 ゆっくりと奏でれられる、とてもやさしい音楽。バタバタとリズムを刻むドラム、淡々とメロデ…

Felt - Felt (1971)

最近聞いてよかったものについて書く。『Felt』は、米国のバンド、フェルトが1971年にリリースしたセルフタイトルアルバム。同じく「Felt」の名を冠したバンドとしてイギリスのネオアコのバンドが有名だけど、そちらとは無関係だ。 プログレの文脈で語られる…

andymori - 革命 (2011)

まじめに書く。 『革命』を聞いていると、何とも言えない気分になる。と言うのも、初期二作ではサウンド全体が才気と熱に満ち溢れていたのが、この三作目のアルバムにおいてはすっかり凡庸なものに成り下がってしまっているからだ。 表題曲である「革命」を…

森田童子 - GOOD BYE グッドバイ (1975)

彼女のデビュー曲でもあるM-10「さよなら ぼくの ともだち」は、自殺した友人を歌った曲であると言われている。森田童子は、友人が死んだことをきっかけにして歌い始めたシンガーソングライターである。そのようなバックグラウンドを持つ彼女の歌には、独特…

The Smiths - The Queen Is Dead (1986)

先日久しぶりに聞いて、改めて良いなと思った。『The Queen Is Dead』は、80年代のイギリスで活躍したバンド、ザ・スミスの3枚目のアルバムだ。それまでの特徴だったジョニー・マーの複雑で美麗なギタープレイを主体としたポストパンク風のサウンドから転じ…

中島みゆき - Singles 2000 (2002)

01. 地上の星02. ヘッドライト・テールライト03. 瞬きもせず04. 私たちは春の中で05. 命の別名06. 糸07. 愛情物語08. 幸せ09. たかが愛10. 目を開けて最初に君を見たい11. 旅人のうた12. SE・TSU・NA・KU・TE13. 空と君のあいだに14. ファイト! 中島みゆき…

Neil Young - After The Gold Rush (1970)

ニール・ヤングのソロ3作目にして不朽の名作。クレイジー・ホースをバックバンドに据えた前作『Everybody Knows This Is Nowhere』や、彼の代表曲「Heart Of Gold」を収録した次作『Harvest』も人気が高いが、個人的にはこの作品が最も好きだ。 とても静かで…

Girls Dead Monster - Crow Song (2010)

アニメ『Angel Beats!』の作中バンドGirls Dead Monster(ガルデモ)のシングル。アニメ3話までで使用された挿入歌が合計3曲収録されている。作詞作曲は、アニメの脚本を手掛けた麻枝准が担当している。元々ミュージシャン畑の出身である麻枝の書くシナリオ…

LINDBERG - LINDBERG III (1990)

このLINDBERGというバンドは、90年前後にかなり売れたグループであったらしい。が、親や周囲から音楽を押し付けられることなく育ったのもあるのか、正直私は彼らの名前も曲も全然聞いたことがなかった。後から生まれた人間が昔の音楽作品を新たに聞いていく…

キミドリ - キミドリ (1993)

東京において日本語を用いたラップ/ヒップホップが出現し始めた90年代初頭、いわゆる黎明期の作品だ。今では「クラシック」なんて風にも言われるこの時期の作品群には、陰鬱としたアンダーグラウンドな雰囲気が感じられるものが多いが、『キミドリ』の音に…

BORIS - Pink (2005)

現在では「Boris」という名義を用いることも多いボリスであるが、かつては作品によって、「BORIS」と「boris」の二つの名義を使い分けていた。ここで紹介する『PINK』は、2005年に大文字の「BORIS」名義でリリースされた作品で、ヘヴィな歪みを基調とした作…

Pavement - Watery, Domestic (1992)

だいぶ前からペイブメントをよく聞いているが、曲数がそこそこたくさん多いこともあって中々その全貌は掴めておらず、定期的に新しい発見がある。去年にも、友達がツイッターで「Frontwards」のリンクを貼っていたことからまたこのバンドの知らない一面に触…

U2 - The Joshua Tree (1987)

2014年、U2がTunesを通じて楽曲を無料配布したことは、ここ日本でも大いに話題を呼んだ。音源の配布が強制的であったため、ポジティブではない反応も多かったが、ロックミュージックに対して能動的ではないように見える人も、U2の行いに対して何かしらのリア…

Electric Relaxation (2015)

01. Moonlight Arpeggio / Tomoya Naka, 青木晋太郎02. Just Another Day / Cloud Ni9e03. yugure / morimoto naoki04. inner memory / koducer05. kuuki / [.que]06. Rocker / The Rainstick Orchestra07. Places of Souls / Murohashi Takuya08. nowhere /…