Helloween - Keeper of the Seven Keys: Part II (1988)

※2020年10月15日 投稿
※2021年1月16日 体裁の調整

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ドイツのメタルバンドHelloweenの3rdで、ボーカリストマイケル・キスク加入後の二作目。

音楽を聴き始めた中三の頃に、ニコニコ動画でメタルの名曲を紹介する動画を見てメタルにハマった。そこで紹介されていたバンドの中で近所のTSUTAYAにも置いてあるやつを探して、今作はその中の一枚だった。

今作は88年に作られたということもあって、(後に出てくるメロスピのアルバムと比較しても)音質の粗い作りになっている。が、逆にそうであるがゆえに聞いていて窮屈な感じがしなくて聞き疲れしなくて良い。もちろん、そう感じるのは、カチカチに作られたものよりも少しだらっとしたものが好きだという個人的な好みのためでもあるが。

M-2「Eagle Fly Free」はまさしくアンセムと呼ぶべき曲。各楽器のキメの部分や、突き抜けるように勇壮に歌い上げるボーカルは、思わず噴き出しちゃうくらいに大げさで分かりやすいが、それが最高に気持ちよくていい。M-8「I Want Out」は印象的なリフと"I Want Out!"の部分が耳馴染みが良くて取っつきやすい曲。個人的には、ニコ動で紹介されていたのがこの曲だったこともあって思い出深い。M-9「Keeper of the Seven Keys」は13分を越える大曲。曲全体におけるリズムの変化がすごく好きで、聞き返すたびに新鮮な感動を覚える。ここぞ!というタイミングで入ってくる雄大な歌のメロディーは、自分が物語の主人公であるような想像を掻き立てさせる。他にも、小気味のいいツーバスのリズムやコミカルなメロディーが癖になるM-4「Rise and Fall」、シリアスな面持ちを想像させるような疾走曲M-7「March of Time」などをはじめとして、収録曲どれもが素晴らしい曲だなと感じる。

 

ときたまに思い出したように聞きたくなって、そうして聞き返す度にめちゃくちゃ良くて感動するアルバム。