2021-02-11 思いやり遠回り

先日『ARIA The NATURAL』18話を見た。藍華ちゃんが髪を切る回であり、そして例の晃さんの大名言が飛び出す回である。もとよりとても印象的で好きなエピソードだったが、改めて鑑賞してみて、再度自分に強く響いた。

これまでにも似たことをこのブログに書いたかもしれないが、人間は努力をすべきなのか、それは傲慢と苦しみを増長させるだけではないか、というようなことについてずっと考えている。が、それは目の前にある現実からはだいぶ離れた自分の中の深いところで起こっている思考であり、実際には、目の前の問題を解決するために努力を強いられ続けている。

ナンバーワンを目指して競争するというのはすごく違和感があるし、かと言ってありのままの自分なるものをオンリーワンだと言って肯定するようなこともとてもできない。そのような中での自分の感情の落としどころとして、自分界で最強の自分を目指す、ということで自分を納得させたいと思った。自分界で最強の自分を目指す。ふとん界で最強のふとんを目指す。最強のおふとんスタイル。

 

ARIA』についてもう少し。2015年に完全版が発売されたのを機にこの漫画を集めて、それからアニメの方も少しずつ視聴している。そう、少しずつ。しかし、少しずつすぎて、実は未だにアニメを完走できていない。また、天野こずえ先生による漫画『あまんちゅ』も読んでみたいと思いつつ、まだ全く読めていないという体たらく。

でも、不思議と焦りのような気持ちはなく、むしろこれくらいゆっくりしている方が心地よく思える。作品それ自体に対するスローペースすぎる向き合い方すらポジティブに変換してしまう寛容さも、『ARIA』という作品の唯一無二であるところなのかもしれない。

でも、来月に公開される6年ぶりの新作アニメーション『ARIA The CREPUSCOLO』は劇場の大スクリーンと音響で味わいたいな。アニオリのキャラクターを把握するために、前回のOVAだけでも見ておこうかな。