他人がインターネットにアップロードしている個人的でしょうもない音楽やアニメのレビューを読むのが昔から好きだ。初めの頃はもっぱら音楽レビュー系のブログを読むのにハマっていたが、それからAmazonのレビューやTwitterや２ちゃんねるなど、もう少しインスタントなところの方まで対象を広げてきた。最近では、YouTubeのコメント欄を見るのが好きである。（ちなみにnoteは、筆者が他人からどう見られるかを意識して書いているのが透けてしまうことが多くて、あまり好きになれない。これはコンテンツの性質上仕方がないことであると思う。）
昨年7月に『無敵級*ビリーバー』というCDがリリースされた。これは、ラブライブシリーズの三作目にあたる『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』シリーズのアニメーションPV付きシングルである。投票企画で一位を獲得した中須かすみ（かすみん）をフィーチャーする形で、楽曲とそのPVが制作された。
ここでは、後に制作されたアニメ版で徹底的に問われたテーマが既に提起されている。「自分」というものに、いかにして向き合うか。アニメ作中でのかすみんは、自分個人の理想がはっきりしていて、それが他人の理想と食い違うことに一度は悩み、そしてそれらを共存させるために「二代目部長」として努力した。一方で「無敵級*ビリーバー」では、かすみんがより個人的な問いについて思い悩む。不安や劣等感を抱きながらも、それでもとびっきりの笑顔を獲得していく姿が健気だ。PVでは、同好会の皆の前では見せないであろう、かすみんの真面目な顔つきや暗い表情が見どころである。
以下、YouTubeの試聴動画に書き込まれた印象的なコメントをいくつか引用する形で文章を締めくくってみる。たまにはこういう試みも良いでしょう。
自己肯定感ゴミレベルワイ、この曲聴くと毎回大号泣
かすみんしか勝たんよマジで……………
あとこの衣装狂おしいほど好きなんだが……（そるじょん）
「かすみん」と「中須かすみ」それぞれの抱える苦悩をお互いが励まし合ってるような、そんな歌詞な気がする。
（Next Stage）
何度見ても泣けてくる。この曲にかすみんの全てが集約されてる。何度聴いても泣けるし、何度見ても泣いてしまう。 凄く励まされる。
（藤咲）
今までとは一味変わった素敵な作風にかすみんの歌声とは...最高すぎます。
（骸さん）
アニメが始まるまで全く期待してなかったけど、めっちゃ良いじゃん かすみんの可愛さにやられた
（星宮なるみ）
無敵級*ビリーバー、作曲のDECO*27さん。両方とも小さな星*が輝いています。
DECO*「27」の由来はラッキーセブンの7、そして1番より2番で常に上を見ていたいからだそうです。
『きらきらイルミネーション、眩しくてあの子みたい。努力しても追いつけないのかな。。』
なんだか、かすみんの本音を聞けたみたいです。（tack）
