Daniel Johnston - YIP JUMP MUSIC (1983)

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世の中はどうしようもできないことだらけで、それを何とかしようと足掻いてみても、大体はただの空回りに終わる。やっているうち、真面目な態度を貫こうとするのもアホらしくなってきて、あえてジャンクなものに触れたくなる。YouTuberが強い言葉を場面の切り抜きを見る。そのYouTuberが別のYouTuberから批判を受けているのを見る。双方のコメント欄を眺めて、嫌らしい満足と快感を得る。結局オリンピックはほとんど見なかった。

卑屈さなど様々な悪いものが自分の中でこじれにこじれて、高等なものに拒否感を抱くようになっている、のかもしれない。これは危険な傾向だ。

人間一般に対しての感情ならまだまともな状態を保てているが、音楽については、最近は低レベルなものばかりに親近感や愛着を覚えてしまう。例えば、ダニエル・ジョンストンは近頃のお気に入りの一つだ。以前は特に好きでもなんでもなかったのだが、この間久しぶりに聞いてハマった。カオスとジャンクと抒情性。