Built to Spill - There's Nothing Wrong With Love (1994)

※2020年8月31日 投稿
※2020年12月26日 体裁の調整、加筆修正

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USインディーバンド、ビルト・トゥ・スピルの2ndアルバム。名盤と名高い4thアルバム『Keep It Like a Secret』は、「Carry The Zero」をはじめとして瑞々しくも重厚なギターワークが堪能できる素晴らしい作品だが、このアルバムもまた傑作だ。

楽器の演奏や音作りは非常にシンプルなのだが、その分フロントマンであるダグ・マーシュの作曲能力の高さが際立っている。メロディ自体は明瞭で取っつきやすいんだけど、それでいて一筋縄では行かない捻くれた趣があるのだ。やる気があるんだかないんだかよく分からない適当で投げやりな歌唱とどこか弛緩したバンドアンサンブルも、ぴったりと寄り添うようにして歌の魅力を引き出している。個人的には、全てがどうでもいいという気分のときに考え事をするためのBGMとしてよく聞いている。

 

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