※2020年9月28日 投稿
※2021年1月16日 体裁の調整
ポップな時期のXTCの作品。
M-2「Mayor of Simpliton」は明快な歌メロが万人受けするであろう曲。複雑で流麗なギターリフや動きの大きいベースの音も気持ちいい。民族音楽風(?)なM-6「Poor Skeleton Steps Out」は怪しげで不気味なんだけどすごくポップで楽しい。最近聞いていたのもあるけど、マリオ64の音楽を連想する。M-10「Cynical Days」はドラムが他の楽器から浮いたり揃ったりで、リズムの気持ち悪さが癖になる曲。憂鬱で少し退廃的な感じも良い。
今作ではドラマーとしてパット・マステロットという人が参加しているようだが、彼はその後キングクリムゾンにも加わることになるらしい。そうなると逆にM-2のようなあまりにも淡泊なビートは、どのような経緯でそのようなアレンジで仕上がったのか気になってくる。
少し曲が多くて通して聴くにはつらいところもあるけど、聴いていると現実逃避が捗るアルバム。