『神様になった日』感想

麻枝准さんへ

 

麻枝さんの作品を見ていると、あなたがどのような人柄であるのか想像を掻き立てられます。失礼を承知で言うのですが、私はあなたをとてもナイーブな人なのだろうと思っています。世界が怖くて、でも世界に近づきたくて、その間で葛藤しながら音楽だけを救いとして生きていた時期が、きっとあなたにもあったのではないでしょうか。私はあなたにとても共感を覚えます。そして心配もしています。

11話において、麻枝さんが自分に対して自信を持てずにいることを漏らすようにしていたのが、とても気になりました。作品を創り上げることとは全く別の形であなたが自分を肯定できるようになれたら良いのかなとも思うのですが、やはり創作を営みとするあなたは作品を創ることで勝負するしかないのでしょうか。会心の出来のものを創り上げ、ファンも、自分自身も、納得させることができれば良いですね。私は次回作を待っています。