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街の写真を撮ることに大した拘りは持っていない。高価なカメラなどは全く使ったないし、むしろスマホで適当に撮影して済ませるようなインスタントなスタンスを取っている。撮ったものについては、たまにインスタグラムのストーリーに乱雑に放り投げる程度だ。丁寧な解説や、あるいはその日の自分の思いなどを付属させることはせず、あえて適当な態度を取る。まあ別にそれでもいいのだが、もうちょっと真面目にやった方がいい気もして、ここ一週間外出の記録を少し取ってみたので、まとめてここにアップロードしておく。

9月13日(月)

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神田明神

相も変わらずバイト終わりの足で神田明神まで歩いて行きました。いつ来てもお参りをして階段をゆっくりと降りれば、心洗われる感じがします。ちなみに洗われた心はそのまま秋葉原でまた汚れに浸かります。

9月14日(火)

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西小山の道

人との待ち合わせに一時間早く到着しそうになったので、時間潰すために新大久保駅から池袋駅まで雨の中歩いていました。写真は西戸山の道ですが、少し曲がった道なりに生い茂った木々が立ち並んでいてとても気持ちのよい空間でした。気分が落ち着きました。

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西小山の道

山手線と西小山公園の間に伸びたまっすぐな道を歩きながら撮った写真です。公園の脇には休憩中のタクシーが何台か路上駐車していました。運転手がゴミの入った袋を満杯の公園のゴミ箱に側に置き捨てている様子を見て「東京」を感じました。

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学習院椿の坂

目白駅のすぐ側で山手線の内側に南北500m近くあるまっすぐな道があります。「学習院椿の坂」と呼ばれているみたいです。どこか落ち着いた雰囲気のある場所でした。雨の音を聞きながらまっすぐただひたすら坂を上っていると、僕の方も少し心が落ち着きました。

9月15日(水)

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水道橋の外堀通り

バイト帰りに歩きました。写真は水道橋の外堀通りです。神田川に沿う形で東西にまっすぐ道が伸びています。途中道の上に橋がかかっているのですが、そこからの眺めは中々良いです。手すりに肘をついて、広幅員の道路と高さの揃った建築物群、さらにその先の空を見つめながらゆっくり時間を過ごせます。

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水土橋の外堀通り(2月)

今年の2月に同じ場所で撮った写真です。西の空から夕日が射し込んでビルの壁面に反射していました。

9月18日(土)

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森鴎外記念館

千駄木にある森鴎外記念館に行ってきました。企画展の森類さんについての展示が特に良くて、森鴎外と彼の親族との間の深い愛情を感じました。空間のつくりも非常に素晴らしく、鴎外の類いまれなる才能が表現されたようで、伸びやかな気分を味わうことができました。

館内で放映されていた映像では、森まゆみさんが登場していました。地元に拘り、地域雑誌『谷根千』を刊行し続けた森さんには以前から尊敬の念を抱いているのですが、今日初めて話している姿を拝見できて良かったです。

9月19日(日)

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隅田公園

今日は浅草駅から曳舟駅までを往復する形で練り歩きました。この界隈には良質なオープンスペースが多くありますが、中でも隅田公園(特に隅田川の東側の方)はいい場所です。公園として開かれたのは関東大震災からの復興事業がきっかけでしたが、元々ここは大名庭園があった場所であり、現在でもその当時の名残がはっきりと空間的に残っています。また公園の南部の方は、近年再整備が行われて現代的な都市らしい公園空間が広がっています。来訪者は公園を南北に歩きながら、それぞれ質の異なる空間体験を連続的に得られます。長い時間の中で過去の空間のあり方を受け継ぎながら改変を施してきた跡が、公園の中に記録されています。

 

これからの日本の都市計画に携わる者として、とにかく明るく楽しい未来を提示するということをモットーにしたい。既存の都市空間を編集しながら、やさしいオープンスペースをつくっていきたい。大都市ばかりではなく、田舎や農村と呼ばれる地域に対してもそのような空間を提供したい。できるだけ競争の原理に加担したくない。そんな思いばかりが先走ってしまっています。最近はずっとそんな感じです。憂鬱や不安に身体を破壊されることはだいぶ減って、まずまず快適に過ごせています。もちろん将来についても不安は多々ありますが。