2021-10-25 na2winter式まちづくり試論

地域に対して外部から入り込んで行うタイプの「まちづくり」を、医療行為に見立ててみる。
①まちの物的環境の「治療」=時間の経過によって傷んだ部分に適切な措置を施し、再生を図る。
②まちの住民の心身の「治療」=街の中で生じる問題によって住民の心身はダメージを受ける。まちの物的環境の改善と同時に、ソフト面での改善を与えることで住民がより過ごしやすい状況をつくる。

いささか誇大妄想が過ぎるが、このように捉えてみると「まちづくり家」は、「まち」と「人」の二つの領域を対象とした「ドクター」であると言えることになる。

 

どうすれば、「ドクター」になれるか。例えば、以下のような力を備えることができれば、立派なドクターになれる可能性が高まるのかもしれない。
①まちを思いやる力=まちに固有の広域的な位置づけや歴史的な文脈をきちんと捉えて、それにふさわしい計画を立てる能力。
②人を思いやる力=住民の心情や立場に対して、「最大限」寄り添う能力。一個人としての素朴な感情としての寄り添いはもちろん、心理学や教育学を十分に勉強した上での客観的・合理的な寄り添いも必要になる。
③空間をつくる力=建築計画やランドスケープのアプローチから、室内空間と屋外空間の両面から人の「居場所」をつくる能力。

 

最近の自分の目標はこのようになっている。学生のうちにこれらの能力を鍛えたい。幸いなことに、まさにこういうことをたくさん勉強できそうな研究室もあるので、是非ともそこに入りたい(定員で落とされるかもだけど)。

最近忙しいけど、何だかんだで楽しい気がしてきた。

 

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