※2020年7月26日 投稿
※2021年1月16日 体裁の調整
某が世界で猛威を振るっている状況の中でリリースされたアルバム。今作を作るに当たってメンバーは録音したファイルをメールでやり取りして楽曲を完成させたらしい。
前作は「On An Edge」や「In Shame」など激しめの曲の印象が強かったが、今作ではそういう側面は薄めで、所謂インディーロック的な面が強い。はじめに聴いたときは『Life Without Sound』の感じを思い出したが、それよりも更に声のトーンが高く、ギターの歪みは減っており、曲の長さはコンパクトだ。やっぱり遠隔録音の影響はあるのだろうなと思った。
個人的には『Attack On Memory』のゴリゴリ感が好きだったから、はじめはちょっと肩透かしな感があったが聞き込むうちに好きになった。あんまり歪んでないギターの質感が心地良い曲が多くて、「The Mess Is Permanent」、「Memory Of Regret」あたりが特に良かった。ドラムは今作でもらしさが出ていて、「The Sound Of Everyone」のフレーズは印象的だ。
クラウドナッシングスをはじめに聴いたのが東海道線の神奈川の海沿いのあたりだったが、今作もちょうどそんな感じの景色を眺めながら聞きたい感じがする。
また、今作とは別で、メンバーは実際にスタジオに集まってアルバムを録音して、それもそのうちリリースされるということなので、そちらも楽しみだ。