2020-01-04 そのさん

勢いに任せて、一日で三本投稿する。

新幹線の移動による高揚感はすさまじい。使い始めて数年経った今でも、フレッシュな感動を与えてくれる。あの気分の高まりは、他の場所、他の行為では絶対に得ることのできないものなんだろうと思う。朝早く金沢駅まで向かう間のJR北陸線の緩やかな車内の感じとか、ニ時間半と少しの新幹線でのくつろぎタイムも好きだけど、やっぱり大宮を発車して、荒川を越えたあたりから一気に都内の喧騒に入っていくところが一番好きだ。上野で乗り換えてそこから自宅に行くまでの道ももう何度も体験したけど、いつでも新鮮な気持ちになる。このルートは大学を受験するときに利用したのと同じであることを思うと、やっぱりこれも、昔の懐かしい思い出を追体験しているところがあるのかもしれない。ともかく、移動のために1.3マソも払っていると思うと少しバカらしくなるけど、この気持ちの高まりを買っているのだと思えば、良い買い物だ。

話題は変わる。昼間、本屋で建築関連のライトな本を読んでいたら、自分の目で見た街や建築について点数を付けるといいよ、ということが述べられていた。音楽評論の世界でもそうだけど、点数制って実際どうなんだろう。ロキノンジャパンの渋谷洋一は点数を付けないのは逃げだというようなことを述べていたと聞いたことある気がする(遠回りな言い方から分かるように記憶は不確かでソースはありません)。批評や評論の世界にどっぷりつかるというのはそういうものなのだろうか。個人的には、やっぱり人様が一生懸命作り上げたものに対して、一時的な感想を以ってして偉そうに点数を付けるのは気が引けてしまう。批評家たちは、この疑問に対する明確なアンサーを持っているのだろう(逆に点数を付けるのが嫌すぎてその仕事を降りた人っているんだろうか)と推察するけど、その答えを聞いてみたい気がする。まあともかく、この個人ブログにおいては、これは責任感をもって誠実な思いで書いた文章です、とちゃんと言えるような代物を納めていくのが自分なりに納得できる落としどころだと思っている。えっさほいさ。