syrup16g【SCAM:SPAM:SCUM:SLUM】@USEN STUDIO COAST(2021年2月3日)

 

【セットリスト】 
01. もったいない
02. 手首
03. 末期症状
04. Good-Bye Myself
05. Mouth to Mouse
06. You Say 'No'
07. 哀しきShoegaze
08. I'm 劣性
09. 夢
10. ハピネス
11. Thank You
12. Your eyes closed
En.1-1 光のような
En.1-2 神のカルマ
En.1-3 生活
En.1-4 落堕
En.2-1 翌日
En.3-1 Reborn

 

ギター関連の機材にトラブルがあったみたいで、ハウリングがひどかったり、途中で音が飛んだりしてしまっていたけど、それでもめちゃくちゃ良かった。昨日書いたこととも関連するのだが、むしろその危うさ込みでハラハラドキドキ楽しんでいるのもあるのは否めない。お互いに甘ったれていて、だらしがないのかもしれないけど。それでも、とても素晴らしいパフォーマンスだったと言いたい。それと、歌声に関しては、今日の五十嵐はこれ以上ないくらいの好調だった。これはひいき目を抜きにした評価である。嬉しいね。

中畑のドラムの演奏がとても好きだから、ライブ中は彼のことをよく見ている気がするが、後になって振り返ってみるとがらしのことばかりを思い出す。やっぱり不思議なヤツだ。

冒頭の「もったいない」でいきなりピックを落としてしまっても、器用に音を繋げながらそれを拾う五十嵐。「Good-Bye Myself」でキメキメになっている五十嵐。「I'm 劣性」~「夢」でギターの音が飛んで、申し訳なさそうに「ありがとうごめん」(「ありがとう、ごめん」と読点を入れるのではなく、流れるようにこの二語をひとまとめにして口にしていた)と繰り返す五十嵐。ダメダメでありながらも「とにかく音を出す」ことをすると言う五十嵐。演奏に必死でヘロヘロになっているのか、MC中やアンコール時の入退場の際に、ぐにゃっとした姿勢になりっぱなしの五十嵐(床にぺたりと座ったり、ジャンプしながら登場したり、また土下座のような姿勢までしていた)。「生活」~「落堕」で鬼気迫るパフォーマンスを見せる五十嵐。三度目のアンコールでステージに出てきて、申し訳なさと照れをにじませながら「お返ししたい」と語る五十嵐。頑張ってるなあ。

そして、彼の紡ぐ言葉に改めて触れる。ネガティブと、その中に垣間見えるポジティブ。何度も聞いてきた歌だけど、また好きになる。シロップの歌は、俺にとって間違いなく一生モノだなあ。

色々辛いことばかりだけど、少し元気が出たよ。ありがとう。

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