池袋駅東口を出て南の方向に歩いていくと、横からの道と交わるあたりで『無敵屋』といういつも列の絶えない人気のラーメン屋に出会う。今日はその店ではなく、その近くの裏の路地にある『ばんから』という店に行ってきた。
店内に入る。担々麺やつけ麺など、メニューはなかなかバリエーションに富んでおりどれを注文するか迷ったのだが、とりあえずここは看板メニューである「ばんから」を頂くことにした。
悪くない。スープが脂っこくてめっちゃジューシーで、ぐいぐいとレンゲですくって飲んでしまう。チャーシューやメンマも良い具合に仕上がっており、雑に作られていないと感じられる。柔らかめの麺もスープの味によく合っており、良い。デフォルトのボリュームでは腹八分目という具合に少し控えめな量であったが、もっとたくさん食べたくなる味であったので、今度来店した時には大盛を頂きたい。あるいは、白ご飯を併せて食べてみるのも美味しそう。
また、ホール担当の店員さんの接客が愛嬌に満ちていることにも驚かされた。髪をそり上げた中年の方であったのだが、何度か来店したことのある様子の方に好みの味を聞いたり、また初めて来店した私や別の方にポイントカードの使い方を説明したり、と客をもてなそうと丁寧に言葉を投げかけている様子に心を打たれた。「～かしら？」、「行ってらっしゃいませ」という独特の言い回しにも嫌らしさはなく、純朴そのものであった。是非また行ってみたい店だ。
