2021-02-25 弁当食べた話

昼食に、弁当を食べた。チキン南蛮をフィーチャーしたセットで、中身は大盛の米と計四切れのチキン南蛮、少量の漬物と、それからスパゲッティ。なぜ、弁当にはスパゲッティが入っているのか。見栄えをよくするためのおまけのものとして使い勝手が良く、また安価であるという理由で加えられているのだろうと想像するが、どうにもパスタとご飯は相性が良くないように思える。さらに、ソースがこれまた厄介で、容器が傾いた際に、米にしみ込んだり別のおかずについてしまったりする。個人的なこだわりなのだが、具材同士が無秩序に混ざり合うのが苦手で、弁当を買って持ち帰る際などには出来るだけ揺らさないよう注意を払うのだが、それでもどうしても毎回ぐちゃぐちゃになってしまう。しょうがないので、付いてしまったソースを容器の中の空きのスペースにねじったりして、起きてしまったアクシデントの影響をちょっとでも減らそうとしながら、食べ進める。気が付くと、漬物も米もチキン南蛮もなくなっていて、スパゲッティだけ一口も手を付けず残っていた。お茶を飲んで口の中をフラットの状態にし、意を決して食べる。すると、美味しい。そう言えば、と元々パスタ自体は嫌いではなくむしろ好物の類に入る食べ物であったことを思い出し、これまでにひどい扱いをしていたのが申し訳なくなってくる。でも、美味しさの一方で、これは米の味とは明らかに不調和であるということを再確認する。スパゲッティは確かに美味いのだけど、なぜ弁当に入っているのか。結局、その問いの答えはよく分からず、むしろ自分の中で疑念がより大きくなる昼下がりだった。