The Doors - The Doors (1967)

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有名な作品だけど、最近になってちゃんと初めて聞いて、そして衝撃を受けた。67年当時の彼らは、如何なる論理をもってこのような音を鳴らしていたのか。暗くて薄汚れていて、でもそこには確かな美学もあって、そして何よりアツい。

夜、ソファとテレビの置かれた薄暗いリビングルーム。部屋を寂しく照らすように、オルガンの音色は怪しく揺らめく。そんな中に一人佇むジム・モリソン。暗がりの中でただじっと遠くを見つめる彼の眼は、静かに燃えている。この作品に付けられた邦題は、「ハートに火をつけて」。ずっと大袈裟な翻訳だと思って見くびっていたのだが、今ではこれ以上ないほどに秀逸な名タイトルだと思わされる。

 

以下、M-1「Break On Thotough (To The Other Side)」の歌詞の一部を和訳する。

The gate is straghit
Deep and Wide
Break on through to the other side
Break on through to the other side
Break on through

The Doors 「Break on through (to the other side)」より)

門はまっすぐに立っている
そいつは分厚く横に広がっていやがる
壁を突き破って、その向こう側へと行け
壁を突き破って、その向こう側へと行け
壁を突き破れ!

(和訳にあたっての参考文献:『ハートに火をつけて 50thアニバーサリー・デラックス・ジャパニーズ・エディション』)