2021-07-07, 08, 09, 10 憂鬱な日々も少し晴れるかな

弱音を吐きながら生きていくという生き方は嫌いではないし、むしろ自分にも他人にも虚勢を張って生きるよりもそっちの方がずっと好きなのだけど、とは言え実生活の中で脳味噌を停止させて「つらいしんどい」という無意味な言葉を垂れ流していると、その瞬間がすごく退屈なものになってしまうから、できるだけそれは避けている。とは言え、よく考えたら(よく考えなくても)リアルではできるだけそれをしないよう心掛けても、インターネットの方で「つらいしんどい」を婉曲的な言い回しでくどくどと書き連ね続けている自分に気づいたのだった。

自分がそんな風にしてネットに文章を吐き捨てる行為も、同じように他人が公開した文章も、あまり嫌いではないからそれはそれで良いだのけど、過剰なほどの自意識にまみれた文章なかりでは書いている方も見ている方も疲れてしまうので、今日は少し趣向を変える。感傷や憂鬱のような体験した「こと」ではなく、風景や空間のような体験した「もの」について簡単に叙述してみる。

自宅と大学を往復するだけの日々でも、その中に様々なものを見つけられる。いやむしろ、毎日同じ場所を通るからこそ、時間の移ろいの中での空間の表情の変化を繊細に感じ取ることができる。あるいは、何十回、何百階と訪れてはじめて何か楽しいものを見つけられることもある。そのような考え方をすれば、日々の何気ない日常がほんの少しだけ明るくなる。のかもしれない。

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7/7 東京大学本郷キャンパス情報学環・福武ホール

この日は久しぶりに雨がやんでいて、それだけで気持ちが良くなって、休憩時間中に楽しくお散歩できた。安藤忠雄がデザインしたこの壁には賛否両論あるようだ。個人的には、鉄筋コンクリート打ちっぱなしの、無機質で均一的で茫漠としているところに、妙な優しさを感じる。発狂していた(している)頃、このバカでかい壁は、自分の心をぶつけても身体をぶつけても全てを受け入れてくれる気がした。あとこの日は帰り道に「七夕」は夏だけど、響きが似た言葉である「棚ぼた」には冬っぽいイメージがあるなあとか考えてた。

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7/8 本郷通りと言問い通りの交差点

アスファルトの上に出来た水たまりは、車の灯りを綺麗に反射する。それが雨の夜を歩く楽しみ。

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7/9 工学部広場

街灯の周りに広がる木の葉の色がとてもきれい。

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7/10 工学部11号館前

上の写真を撮ったのと近い場所の構図。今日は久しぶりの快晴だった。俺の心も晴れやかになってほしいね。

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おまけ 7/5 アキバゲマズ

おまけの一枚。アキバはいつでも発狂をやさしく受け止めてくれる。