Beat Happening - Beat Happening (1985)

「お前のやりたいようにやればいいんじゃね?」

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51HjcEog55L.__AC_SY300_SX300_QL70_ML2_.jpg

まずジャケットがいい味出してる。猫もどきの変な生物がロケットに乗ってどこかへ飛んでいくこの絵は、ちょっとかわいい。それでいて、ロケットに書かれた「U.S.A.」のロゴが少し皮肉っぽくもある。左上にある曲線は月?

ビート・ハプニングの音楽は、とってもシンプル。バンドは三人のメンバーで構成されていて、それでいてボーカルは楽器を弾かないから、演奏は歌とギターひとつとドラム(もといパーカッション)だけで構成されることになる。しかも、ギターもパーカッションもフレーズがとても簡素だし、スタジオ録音でもほとんど音を重ねないから、異様にスカスカなサウンドだ。

何よりユニークなのは、カルヴィン・ジョンソン*1の歌声かもしれない。なぜ彼がこんな妙な歌い方をするのか、筆者は知らない…… もしかしたら何かのインタビューでその秘密を語っているのかもしれないけど、あえてその答えは確かめようとせず、自分の中で謎なままにしておくのも楽しいかも。「Our Secret」ということで。

youtu.be

*1:彼は、K Recordsというレーベルの主催者でもある。