2022-10-25 灰色の水曜日

何がそんなに不安なんだろう。分からない。
自分ひとりで、物事を進行させることができない。でも、他人にもうまく頼れない。
そんなに余裕もないくせに、思い切って背伸びして歩いてみたら、簡単にすっころんでしまった。これは明確に自爆だ。
今やるべきことに全力を尽くす。それが私の倫理観で、今自分の行動がその倫理に反した行動を取っている。この矛盾は苦しい。でも、その狭い倫理観は一度破壊されるべきだとも思う。

 

憂鬱を抱えながら、夕方散歩をした。もう10月も後半に入っていて、上着を羽織っていても肌寒さを感じた。
昔通っていた中学校の周りを歩いた。ふだん、地元か他所かに関わらず、中学校の近くをゆっくり歩くことなんてない。
相も変わらず、みんな部活動に勤しんでいた。「全国制覇」なんて看板を掲げる白々しさが逆に良かった。
中学を卒業したすぐの頃であれば、まだ自分のことを知っている人がいるかもしれないから、近寄ることなんてできやしない。でも、今はきっと誰も自分のことを知らない。それが心地よかった。
余裕のフリをしようとしてみたが、うまくいかなかった気がする。顔に焦りが浮かんでいただろう。
東京に戻ったら、ギターを弾いて歌を歌いたい。できるだけどうしようもない歌を。
何もない宇宙に放たれたような孤独感。その中でも、電波は音と光を届けてくれる。

無心で歩きながら、音楽を聞いていた。

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