Funeral Diner - The Underdark (2005)

※2020年9月16日 投稿
※2020年12月10日 体裁の調整、関連作品の追加

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アメリカのポストハードコア・スクリーモのバンドの2ndアルバム。この手のバンドの中でも、初めて聞いたときの衝撃度がトップクラスでそのまま一気に好きになった。

まず、聞いていて驚いたのは、ドラムの圧倒的な技術と存在感。全てのフレーズが特徴的で感情豊か。様々なフィルインを変幻自在に織り交ぜて、楽曲に豊かさや奥行きを持たせている。空間を満たすようにして、音を落としていくベースも聞いていて気持ちいい。ギターの音量が小さめになっていて、厚みのあるベースがすごく心地よく聞こえる。そして、緩急を付けながら、お互いに絡み合うようにしてゆっくりと変化していくギターと、感情を静かに吐き出すようなボーカル。全てのパートが特徴的で、お互いを完璧に補完し合って音を奏でているように聞こえる。

演奏の複雑さやドラマチックな曲展開は、スクリーモの枠組みを超えて、ポストロック・マスロックのような趣も感じさせる。

緻密で繊細な美しさと激情の激しさが融合した名盤。

 

 

関連作品

Funeral Dinerのドラマーが以前に在籍していた激情系ハードコアバンド、Portraits of Pastの編集盤。

na2winter.hatenablog.com