2021-01-01から1年間の記事一覧

2021-06-25 テン年代オタクの行方

先々週くらいから時代性の中でのオタクの気質の変化について考えされられることが多い。まず、ゼロ年代に突入するまでのオタクの変質を総論し(またその未来を大胆に予測することに成功し)た東浩紀の『動物化するポストモダン』を読んだ。それから、ゼロ年…

2021-06-23 トンビ飛べなかった

新型コロナウイルス感染症について、基本的には口をつむぐ態度を貫いてきたが、別にそのことに大した意味もないので、軽々しくもここで自分の所感を少し表明しておく。責任感をもって書かれた文章であっても、あるいは素朴な所感であっても、そこに「信念」…

2021-06-22 カルマ軽め

今日も修行。都市の設計で求められるのは、手を動かすこと・思考すること・事例を分析することなどであるが、いずれの過程においても自分の考えや思想や感情に照らし合わせながら、そのアイデアの価値を判断することが必要となる。そのプロセスは(自分の場…

『麵やいま村』/巣鴨

鳥煮干しらぁめん醤油大盛り ∞点。ただただやさしい味がする。麺もチャーシューもトマトも、その味わい深さはそこらにある並大抵のラーメン店をはるかに凌駕している。この店のラーメンは、ただただ身に染み入るようにやさしい。 僕はキノコ類が元来あまり得…

2021-06-20 Some Other Drum

www.youtube.com 60年代のアメリカのバンド、The Music Machineからの一曲。同じアルバムの一曲目「Talk Talk」も脳汁がほとばしるようなアツい名曲なのだが、この「Some Other Drum」もめちゃくちゃ良い。暖かなハーモニーと素朴な演奏が身に染みて、聞いて…

2021-06-16 うまくスピードをおとす

飯田橋にて。 おととい学生証などが入ったパスケースを道端で落としていたみたいで、それが飯田橋の落とし物センターまで届いているという連絡が入ったのでそれを受け取りに行った。学生証がないと大学施設に入ることはできないので、その受け取りに向かうこ…

2021-06-14 Nightswimming

お茶の水橋にて。 ふと思い返してみると、地面の写真ばかり撮っている。都市の地面には色々なものが落ちている。それを観察してみるのは、楽しい。自分がそのようになったのは、すっかり染みついてしまった猫背という身体的な問題に原因があるのか、まっすぐ…

2021-06-13 最近聞いた音源の一言レビュー

最近はパワプロをひたすらプレイすることで無を埋めていて、あまり新しい音楽に触れていないのだけど、ここ一ヶ月くらいで新しく手に入れた音源・ストリーミングで聞いた音源をまとめて簡単にコメントを書く。けっこう長いです。 The dsy Of Wire And Roses …

2021-06-11 I・N・M

www.youtube.com 何か正しいことになる何が正しいことになる俺は俺でいるためにただ戦っている精一杯そこで名も知れず 伝えることもなく立っていたんだ 歌っていたんだずっと何も見えず そばに誰も見えず立っていたんだ 歌っていたんだ (syrup16g「I・N・M…

2021-06-09 うつ時間

どうなってもいいや、と思ってしまう。 迷宮に迷い込んだとき、じっとしていてもそこから抜け出ることは決してない。例えば、何の前触れもなく地面に穴が開いてあっけなくその中に落とされて死んでしまうような、そんなことはなかなか起きない。また自分もそ…

2021-06-08 無敵級*ビリーバー

他人がインターネットにアップロードしている個人的でしょうもない音楽やアニメのレビューを読むのが昔から好きだ。初めの頃はもっぱら音楽レビュー系のブログを読むのにハマっていたが、それからAmazonのレビューやTwitterや2ちゃんねるなど、もう少しイン…

2021-06-07 Date W/ IKEA

自我や魂というものが自分のウチの妄想世界(内面世界)を飛び出てソトの現実世界へとジャンプするような図を仮にイメージしてみる。すると、そこで音楽は、そんなジャンプを少しだけ楽にする触媒の働きをしてくれている気がする。あるいは逆に、現実から妄…

2021-06-04 信じたものは都合のいい妄想を繰り返し映し出す鏡

空虚だと思う。空虚だからサブカルチャーで自己を埋め合わせ、そうして痛々しくもサブカルチャーへの投影を通じて自己を語る。そんな自分に気づいて、また空虚な思いをする。これが日々のルーティーンの一つ。 何だかやるせない気分のままに、以前に購入した…

2021-06-03 もう少しだよ

人生は緊張や不安の連続だ。それらを生んでいるのは、数日後に提出期限が迫っているいくつかのレポートであり、あるいはもう少し先の未来に待ち受けるもっと大きな決断を迫る問いであり、過去や現在に対するいら立ちでもある。様々な要因が重層的に重なり訳…

2021-05-31 愚か者(IDIOT)

先日購入したイディオット・オクロックの盤が本当に良くてずっとリピートしている。「Two Roses」という曲が特に最高だ。暗くどんよりとした雰囲気とその中に乗ってくる甘いメロディー。ニューウェイヴからの流れを受けつつも、狂気とポップネスの融合を青臭…

2021-05-28 都市(計画)ますたー

過去の自分の言動にちゃんと向き合うのは、なかなか大変だ。自分のイタいところを直視するのには、照れや恥ずかしさが伴う。無意識のうちに精神的な負担が発生するのを避けて、ともすると過去の自分がつくったものを見返すことなく過ごしてしまう。 勇気を出…

2021-05-26 『またぞろ。』1巻を読みました

今日は、芳文社のきららキャラットで連載中の『またぞろ』の1巻(4/27発売)を読んだ。衝撃を受けた。物語の軸にいるのは、留年して二度目の高校一年生を過ごす女子高生たち。特に主人公の穂波殊というキャラクターが、個人的に刺さった。 物語には三人の留…

2021-05-23 青すぎる空

久しぶりの晴天だった。昼下がりに電車に乗り込んで北へ移動する。ガタゴトと揺られながら、イヤホンを耳に入れて窓の外を眺める。音と風景が混ざり合って刹那的な感傷の情景が浮かび上がる。いい気分だ。 駅を出て、目的地へと歩く。 駅から向かう道中。少…

2021-05-19 u

西村幸夫先生の『都市から学んだ10のこと まちづくりの若き仲間たちへ』を読んで、先生のことがより好きになってしまった。先生は1973年に都市工学科へ入学し、それから学部を卒業するまでに4年を要したらしい。なぜそうなったかと言うと、大学で提供される…

2021-05-17 Happy Talking

このところずっと、グループでの議論とそれに向けた個人作業で、てんてこまいになっている。自分の自由意志とは別の次元からの働きによって、常にグループワークに精神と身体が束縛されているような状態だ。 単純な作業量の意味でも楽ではないのだが、それ以…

2021-05-15 変化するアキハバラ

昼に秋葉原へ遊びに行って衝撃を受けてしまった。ソフマップのノベルゲームコーナーが別の建物へ移動している! どうやら、ソフマップの店舗の一部が閉業したのに伴って売り場の再整備が行われたらしい。そのためにパソコン・デジタル館の4階と5階にあったノ…

2021-05-14 オタク文化と宗教

実は先日の日曜日、『虹ヶ咲』の3rdライブを配信で鑑賞していた。ライブの内容自体は悪くはなかったのだが、「声優のライブを観ている自分」というものを強く意識してしまって、考えているうちに何だか変な気分になってしまった。 2次元アイドルコンテンツの…

2021-05-11 I'm Set Free

昨日は身体からにじみ出るような汗に到来を感じたのだが、今日はやたらと肌寒かった。下北沢でのフィールドワークは、何だか低空飛行。薄暗い空に包まれて、何だか気持ちも曇り空。予定されていたスケジュールが終了して流れ解散になったとき、なかなか誰も…

2021-05-06 浮かんでは消える

朝起きて、レンジでご飯を温める。すきやき味のふりかけをかけて食べる。歯を磨く。昼はコンビニのおにぎり。ここ数週間、コンビニのおにぎりはさけ味のものしか買ってないような気がする。夜はハヤシライス。三日目。冷蔵庫から鍋を取り出し、加熱してご飯…

2021-05-05 手前脳味噌

他人に何かを求めるならば、それに見合った責任を背負わなければならない。できないなら、その態度は醜い甘えで軽蔑されるべきもの。 甘えている。変わろう、前に進もうと言っているのは口先だけなのか。自分を信用する自分と、信用しない自分がいて、混乱す…

THE BLUE HEARTS - TRAIN-TRAIN (1988)

ブルーハーツ初期三部作を締めくくる作品に当たる。「終わらない歌」の詩に端的に集約されているように、彼らは1stアルバム『THE BLUE HEARTS』において「全てのクズ共のため」のパンクロックを歌った。その音楽は「弱者」のための「やさしい」歌として、当…

The Doors - The Doors (1967)

有名な作品だけど、最近になってちゃんと初めて聞いて、そして衝撃を受けた。67年当時の彼らは、如何なる論理をもってこのような音を鳴らしていたのか。暗くて薄汚れていて、でもそこには確かな美学もあって、そして何よりアツい。 夜、ソファとテレビの置か…

ART-SCHOOL - MEAN STREET (2001)

サウンド面では90年代のUSインディー/オルタナのバンドの楽曲から直接的に引用しながらも、歌詞やタイトルの面では映画や文学作品からの影響を伺わせる。とは言え、全てがオマージュばかりで構成されているわけではなく、そこには確かなオリジナリティもあ…

報告と決意表明

今自分が置かれている状況と、今の自分の思いをきちんと書いておくことにする。気持ちを、記しておきたい。 まず、私の所属について明らかにするところから始めよう。私は、東京大学工学部都市工学科都市計画コースに所属している。本来であれば春から4年生…

2021-04-26 共有物

誰かのレビューや紹介がきっかけとなって、音楽作品にアクセスすることがある。他人(の心)が良いと思ったものを受容している、という事実をあえて意識的に捉えなおしてみると、何だかくすぐったくて妙な感じがするが、まあ悪くはない。この心と心のとても…